しゃちょー

細雪 ささめゆきのしゃちょーのレビュー・感想・評価

細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)
4.0
四姉妹の船場文化に対置される近代セクターの体現者たる婿二人の存在感がうまい具合にあり、また、妙子のエピソードを大幅にカットしたのもあって、細雪を語られるときによく言われる「船場文化の崩壊」の悲劇性が緩和されている。寧ろ新しい時代への移り変わりが明るいものとさえ思えて、こういう細雪も好ましい。なお、この映画が大作映画の面目を保てているのは佐久間良子のおかげだと思う。