annie

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのannieのレビュー・感想・評価

4.6
名画であり名話。
今では考えられない手口の詐欺、ゆえにこの先2度と作れない無二のストーリー。
ラストまで感情をしっかり掴まれた。

凶悪犯人を捕まえる話は,逮捕で終了のはずが、このノンフィクションには続きがある。

一体どこまでが事実なのか、スピルバーグがこの題材をもとに壮大なワクワクするイメージが湧いたことは間違いない。
脚色でも事実でも,いずれにせよその発想はドキドキハラハラ,エンタテインメントとしては最高の仕上がりだったと思う。

物語の主役本人も,それを演じた役者もどちらのキャラクターも素晴らしい。
少年と青年の顔を使い分けられるディカプリオはまさにハマり役だったし、トム・ハンクスの演技からこぼれ出る愛情は申し分ない。
家族がバラバラになりながらも家族を愛し、その顛末に苦しむフランクの表情は,彼の犯罪を許してしまいそうになるほど切なかった。

クリスマスを時間軸に置いて演出したところも映画の完成度を高めていたと思う。ノンフィクションでありながらもファンタジーを感じさせるBGMの効果がより感動を引き出していた。

ラストで喜びすらグッと湧く、鑑賞後の後味がとても良かった。
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