吹替版で鑑賞。
鑑賞前 自伝小説が元になっているという情報を知ってはいたが、やはり実話だということに驚かずにはいられなかった。
ただの狡猾な詐欺師ではなく、年相応の純粋さ あどけなさ いじらしさなどが垣間見えることによって 人間的な魅力を感じてしまった。
特に印象に残ったのは、ブレンダの両親が仲睦まじく過ごしている様子(後ろ姿)を フランクが見つめているシーン。
内心複雑な心境なんだろうと無意識に思っていたが、とても純粋な気持ちが伝わってくる表情にも思えた。
フランクとカールのクリスマスのやりとりで、なんとなく船と波止場を連想した。
大海原で なんとか1人旅ができているとしても、寄る辺がないのは やはり些か心細いものだろう。
終始2人の関係性に強く惹かれた。
オープニングのセンスが秀逸だし、終わり方も後味がよく素晴らしい作品だった。