この物語の主人公であるフランクの犯罪が16才〜21才の間に行われたと言うのがまず驚き。
そんな年齢の子供が考え、実行出来るような犯罪では無いだろうと自分は思ったけど、地頭がかなり良かっただけでは片付けられないスゴさ。
フランクの環境を見ると犯罪に手を染めるのは避けられない結果だったんでしょう。両親の愛情や影響、フランクにとってどれだけの原因をもたらしたのか。
もしかしたらその寂しさを逃げ続けてはいたけどフランクが心の拠り所にしていたのは追い続けていたカールなのかもしれませんね。
その犯罪で培った技術を用いて助ける側の仕事に就いて幸せに暮らしている、正に「事実は小説よりも奇なり」を地でいく物語で面白かった。