このレビューはネタバレを含みます
単なるブラックコメディだと思い観賞。でもそれだけじゃなかった。
理不尽に苛まれたから、社会に迎合できないから、だから殺る。自分を守るために、自分の主義のために殺る。最高じゃん。イケてる。人間的すぎる。でも世間的には完全にアウトだけどね。許しちゃうと社会が回らなくなるから。
ストーリーはありきたりかもしれないが、その断片のシーン、セリフ、空気感が大好きだった。中盤、自分のルールに沿わないフ○ックなアメリカンどもを当たり前のように、そして何も無かったかのように淡々と銃撃していく。そんな日常を送る、しがないおっさん(射撃◎)とディスの巧すぎる美少女が見せる断片になぜか癒されたし、少し熱くなった。
後半、テレビ局に乗り込もうとするシーンで、ラストの予想はついた。ありきたりだよなっていう残念な気持ちじゃなくて、もうこの二人の素敵な時間の流れが終わっちまうのかっていう寂しい気持ちになった。
社会(特にメディア)への皮肉を込めまくった作品だったが、結局は主人公二人もメディアに踊らされていたってラスト。
万人受けする作品ではないと思うが、個人的にはかなりツボだった。
あと、僕はハイタッチ好きです、すみません。