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ゴッド・ブレス・アメリカのjoのレビュー・感想・評価

ゴッド・ブレス・アメリカ(2011年製作の映画)
5.0
4回目

他者への思いやりが欠落した軽薄で残酷な世界に怒りの銃弾叩き込む、愛おしすぎるロードムービー
これから先、何度も観るであろう傑作

実はかなり真面目な気持ちをもった作品なので、エンタメとしてのポップさやバカっぽさに振り切れてないところも、逆に好感がもてる

■良かったところなど

・敵が身近な悪であるところ

・職場のデスクに小さい頃の娘とフランクの写真...切ない

・リビングの壁一面に娘の描いた絵貼ってあるの切ない クロエと同じになってしまった娘の癇癪電話のバックに...切なすぎ

・ロキシーの声と話し方と笑顔と身振りと口の悪さ超絶可愛い
リアルで近くにいたら絶対めんどくさい

・フランクとロキシー、2人とも左利き

・覚醒したフランクの煙草を吸う佇まい格好いい

・フランクの着る色んなアロハシャツお洒落
シーン毎の衣装の変化で心情変化も表していて、気が利いてる作品だなーと思う

・洗車場でお互いの血まみれの服洗う「パルプフィクション」ぽいシーン好き

・妄想とはいえ、赤ちゃん撃ってにっこりを映像として観るのはキツい

・駐車場2台分使って止める奴はほんとに死んだ方がいい

・熊のぬいぐるみ使った射撃練習シーン 2人の絆が急速に深まる感じがいい ラストの伏線も利いてて◎

・パクった黄色のスポーツカーで道中走るシーンの爽やかさ半端ない

・アリスクーパーやキンクスなど、曲のチョイスがいちいち好き

・穏やかで少し切ない曲調のアコースティックなオリジナル劇伴もかなり好き

・ボニー&クライド気取って映画館いくとこ、可愛いけど既に終わりも予感させて切ない

・映画館のシーン大好き 溜飲が下がるとはまさにこのこと

・風船がついたおもちゃ銃ロシアンルーレットしながら、お互いムカつくやつを言い合うとこ好き

・2人で一つのベッドに寝るシーンのぎこちなさは「バッファロー66」に匹敵する可愛さ

・「Good night Juno」「Fuck you Frank」可愛い

・AK47の調達シーン好き

・ロキシーが家に帰ったとき、パパとママだけで盛り上がっててロキシーを見ていないとこ、切ない

・ラスト、アリスクーパー「I Never Cry」が流れはじめてあの展開、そして暗転して「god bless america」
完璧すぎるエンディング 傑作


■良くないところ
・配信で全然やってない
・サントラ売ってない
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