まりな

セブン・イヤーズ・イン・チベットのまりなのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

風景も良いし、内容も当時の時代背景を取り込んでいて終始退屈しない面白い映画だった。ダライ・ラマとの出会いは、孤独に苛まれる主人公の心を癒すと同時に、国に残した息子を思い出させていたんだなと。
ダライ・ラマが主人公に父親だと思ったことはない、とはっきり断言し、決別を促すシーンが一番好き。その中で、主人公に放った、仏のそばにいることが救いでは無く、自分の力で救いの道を見つけるのだ、というセリフが今も心に響く。
楽園のようなチベットの日々が少しずつ浸食され、自身の身も危険な状況の中でもなお、民を見捨てず、国を背負っていこうとするダライ・ラマの覚悟に威厳を感じる。
まりな

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