セブン・イヤーズ・イン・チベットの作品情報・感想・評価

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」に投稿された感想・評価

チベットが舞台の映画。
チベット文化に初めて興味が湧いた映画。
さらに、ブラピが演じたハインリヒ・ハラーは実はナチ党員だったとは。
pepe

pepeの感想・評価

4.1
チベット仏教の考え方がとても素敵。自分を殺そうとする中国兵を憎むのでなく、彼らは地獄に落ちてしまうと憐れむ。
チベットが舞台の物語。

プラピの演じた役の人の性格の変化、それは異国の地で異国の文化に触れることから生じたものなのかな。

ダライ・ラマ14世が好きになった。
中国によるチベットにへの抑圧を描いたシーンが多いため中国では上映禁止されてるらしい。
今では絶対にみることが出来ないまだ閉鎖的されていた昔のチベットの様子を想像できた。
「チベット」で思い浮かべること。チベット高原、人間が暮らすにはとても厳しい自然。そこで暮らすチベット族の人々。チベット仏教(ラマ教)、その指導者ダライ・ラマ、代々のダライ・ラマが暮らしてきた宮殿(ポタラ宮)、次期ダライ・ラマの選出方法の独特さ。中国による実質支配に抵抗して現在のダライ・ラマ14世は亡命中、ノーベル平和賞を受賞(2006)…
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日本で普通に過ごしていても、チベットやウィグルなど中国の少数民族自治区のニュースに接することは全くない。陰険な中国政府がチベットやウイグルで相当ひどいことをやっているようだが情報統制が徹底しているから滅多にニュースは出てこないし、外国メディアが追求しても中国政府は事実を認めようとしない。ダライ・ラマ14世のその後のことも、現在のチベットがどんな状況なのかもほとんど私は知らない。
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この作品の舞台は1940年代のチベット。オーストリア人の登山家ハインリヒ・ハラ―(アイガー北壁を初登頂した人)と、当時少年だったダライ・ラマ14世との交流を描いた彼の実体験に基づく物語。
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こんな人がいたのですね。チベットへの入り方がまさに時代に翻弄された人という感じ。ナンガ・パルバット(8125m)遠征中に、第二次大戦が勃発するといきなりイギリスに逮捕(当時インドはイギリス領、オーストリア人は敵国人という理由)。捕虜収容所から逃亡してヒマラヤを越えてチベットへ。そこで出会った当時のチベット族の人々の暮らしや、ポタラ宮の中の様子、聡明そうな少年のダライ・ラマ14世との交流の様子などが描かれる。彼の滞在中に、中国では共産党の中華人民共和国が成立し(1949)、その途端にチベットへの介入が始まる。それを見ながら1951年にオーストリアに帰還。その後、ダライ・ラマ14世は1959年に亡命・・・
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関心ある人には興味深い内容だけど、主人公ハインリヒ(=ブラッド・ピット)に感情移入するのはちょっと難しく、人として共感できるのは終盤の息子との交流くらいです。そんなでもないと思いますが、中国に批判的という理由でこの作品は中国国内では上映禁止、監督(ジャン・ジャック・アノー)は入国禁止となってます。
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チベットの風景が素晴らしいと思ったのですが、中国政府の許可が下りなかったのでほとんどの撮影はアンデスらしい。それでも潜入して撮影したチベットの映像が一部入っているようですが、それがどのシーンなのかわからず(チベットに詳しくないので当たり前)。
丁寧に描かれる心境の変化が素晴らしい。西洋文化は頂点をめざすこと、東洋文化は自我を無くすことが美徳と言う話は、改めてしっくりときた。
チベットいいですねぇ~。
とりあえずそこ。朱色とターメリック色が印象的。そして穏やかな人々。
日本人と気が合いそうな気がするなぁ。

砂の曼荼羅とかバターで作った彫刻とか、ダライ・ラマの居城の装飾などなど、美術的な見どころがたくさんあります。

ストーリーももちろん、私は好きです。が、実在する人物が元ネタの話にしてはややできすぎているような印象。
昔むかしこんなことがあったとさ、ではじまりそうな整ったお話でした。

チベットのあの聖地に住む人々の絶妙な外国人との距離感が!
嫌っていると言うよりは恐れているけれど、全く受け付けない訳では無いんですよね。中には寛容な人もいるし、打ち解けられるならそうしようとする姿勢もあるっていう。
まぁ本当のところどうなのかはわかりませんが、チベットは保守的なイメージだったので意外とフレキシブルな考え方してるんだなぁと思いました。

観てみるとわかりますが、ここが良いよ〜って強調してくるわけではないのにいつの間にかチベットに魅力を感じている。そしてその文化が壊されそうになるあの展開…あぁ〜止めてくれぇぇ〜!ってなります。こんなに穏やかなチベット人が武器を持つところなんて見たくない…!

ここまでブラピそっちのけのレビューですが、ちゃんと見てましたよブラピのことも!笑
途中まで俺様キャラにも程があるほど傲慢で自信過剰で、デヴィット・シューリスが鼻っ柱をへし折ってくれることを祈りながら見ていましたが、謙虚なチベット人たちと接するうちに話し方まで穏やかになっちゃいます。
人生いろいろあるけど、その時々、自分が今経験すべきことをきっと経験しているんだろうなと思いました。ダライ・ラマとハインリヒの関係性は素敵です。
あと、旅立つ人に出すお茶の作法も素敵。いつでも戻れるって安心。

西洋的な、自分の意見ははっきり主張するスタイルも良いけど、チベット人のように謙虚で他人に対する敬意が常にあるスタイルもやっぱいい。
日本人も謙虚な国民だから、そういうところはいつまでも無くさないでほしいなぁ、未来の日本人。
今では制作不可能ではないでしょうか。TVでも再放送はむりかも?なにせリチャードギヤがハリウッド追放になったぐらいですから・・。ハリウッドにとって中国の市場が大きくなりすぎたようです。貴重な映画です
natsu

natsuの感想・評価

3.8
歴史物好きにおすすめしたい。
スケールが大きくて見応えのある作品。
特に岩の壁をロープ一本で登っていくシーンなんかは撮影がすごい!
簡単にCGに頼れない時代に、実話を基にしたこの作品が作られて良かったと思う。

ブラピの瞳の美しさは異常。
テラ

テラの感想・評価

3.5
実話であるから、映画的な盛り上がるシーンは特にないけど、淡々と観ていられて、歴史も学べる。
主人公が自然に追い込まれたり、幼きダライ・ラマと交流する中で改心していく様子を観ていると、こちらまで心が洗われていく。

それにしてもブラピはかっこいい。
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