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太平洋の翼のmhのレビュー・感想・評価

太平洋の翼(1963年製作の映画)
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東宝オールスターの戦争もの。
実話をもとにして、創作で膨らましている。
WW2末期、エースパイロットばかりを選りすぐった343航空隊(第343海軍航空隊)にフューチャーした痛快戦争エンタメ。
東宝のオールスター映画って、オーソドックスな話が多くていまいち面白くないものというイメージだったんだけど、これは良かった。
制作されたのが1963年とかなり早め。三船敏郎は「天国と地獄」と同じ時期、佐藤允は「血と砂」の前、渥美清にいたっては「男はつらいよ」が生まれる6年前。
みんな若くて魅力にみなぎってる。
佐藤允は「独立愚連隊」そのままの台詞回しでいい役もらってる。これがまたよく似合ってる。
前半は鉄板の仲間あつめ。南方戦線に散らばっている三人のエースパイロットが四国・松山基地を目指す話。
後半はそんな彼らが帝国海軍の最新鋭戦闘機、紫電改に乗り込む。そして全滅する。
みなさんの感想を読むと、後半がいまいちという意見が多いみたいだけど、個人的にどちらも楽しかった。
紫電改が出てくる映画は少ないためそんな意味でも貴重らしい。
円谷英二の特撮でも有名なタイトルで、びっくりするほど安いミニチュアが出てきたあとに、実写と見間違うようなリアルな戦闘機が出てきたりする。なかなか没頭できず、しかも長くて飽きてくる。
特撮はやっぱり見る方もハードル高い。
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