良質な法廷モノ。とはいえ、あまりバチバチやり過ぎず、原告被告の双方が飛び道具的な武器を持ってくることなく、淡々と戦った印象。相手もそこまで酷くはない。そして、判決もあっけなく下り、ラストはシンプルに話が終わる。
今時の映画にしたらプラス30分くらいかけて、めちゃくちゃドラマチックにしようとするんじゃないかなと。でも、これくらいで良かった。少しオペラシーンが長かったりしたけど。
ゲイでエイズという当時話題になったであろう設定がベース。裁判シーンもそれなりに見応えがあったし、ストーリーも面白い。
トム・ハンクスは素晴らしい演技力で、どんどん衰弱していく姿が圧巻デンゼル・ワシントンは、今も昔も正義感の塊でお見事。アントニオ・バンデラスはあまりキャラ立ってないし、内面も深くは描かれていないけど、存在感は抜群。
ブルース・スプリングスティーンのop曲「Streets of Philadelphia」と、ニール・ヤングのed曲「Philadelphia」。それぞれ異なるテイストだけど、どちらも味わい深い楽曲。
