【まだ途中】
どこに行き着くんだろう?
彼の重いものは、どうなっていくんだろう。
この場所の風景や人々の暮らす光景は実にどん臭くゆっくり流れているようだけど、彼の中の無言の焦りは、ずっと止まることなく駆け回っているように思える。
流れは、訪れる旅人によって作られ、そして永遠に留まっているように見える物も人々も、実は変わり続けていた。
そう。見えてないだけ。変化し動いているのを認めないだけ。
だから、動いていいんだよ。
変わって行ってもいいんだよ。
優しさを忘れさえしなければ。
銀色のキャンピングカーは、でんでんむしのようにみんなの想いを運んでる。