CMA

ドライビング Miss デイジーのCMAのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.5
アカデミー賞を獲った名作だと思いますが、これまで何度もチャンスがありながら、なかなかその気にならなかったこの作品を、面白そうなテレビもなく、のんびりした日にようやく観ることにしました。
頑固で面倒くさい白人のおばあさんと、息子が雇ったおばあさん専属の黒人運転手との日常を描いた作品。
歳月を重ねながら、ふたりの心が通じてゆく様は、確かに見ているこちらの心も温まるストーリーでしたが、今頃観たためか、激しく感情を揺さぶられるような感動を覚えることはありませんでした。
舞台は1960年代半ばのアメリカ南部、若い頃学校の先生をしていたデイジーおばあさんは、黒人の使用人を大勢雇っている資産家のユダヤ人という設定。
息子のブーリーは会社社長で、デイジーも大きな家に住んでいるが、子供の頃貧しく、苦労したとホークには語っており、教会に行ってキング牧師の演説を聴いたり、黒人を雇っていても自身は差別主義者ではないと言うシーンを見ると、この時代激しい差別があったアメリカの闇の深さを感じました。
そういう意味で、心を揺さぶられるような感動はありませんでしたが、良い作品でした。
こんなところが評価されてアカデミー賞を独占したのでしょうか?
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