じみー

フランケンシュタインのじみーのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)
4.5
みんなが思い浮かべる"あの"フランケンシュタイン(の怪物)。1910年版よりもすっきりとした造形。
ドイツ表現主義バチバチのセットがやばい。怪物に娘を抱いて歩く父親を追う長回しがエモーショナルだが、さらにそこから森を彷徨い歩く怪物につなぐところにグッとくる。怪物に風車から投げ捨てられたフランケンシュタインが羽根でワンバンするのはナイスアイディア。『テキサスの四人』のブロンソンの死に様を彷彿。
殺人者の脳を与えられてしまった怪物という設定、繰り返し強調されるフランケンシュタイン家の血統に当時の優生学を感じるが批判的でもある。
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