フランケンシュタインの作品情報・感想・評価

「フランケンシュタイン」に投稿された感想・評価

ホラー映画。
人造人間エレジー。
松明持って怪物を追う村人達。
獣のように怒り慄く怪物。
怪物の振り上げた手は、生みの親フランケンシュタイン博士に向けられた。

フランケン博士の下僕、せむしの男にも悲哀が漂ってた。

ウィキペディアによると
原作は小説で、1818年(!)日本では葛飾北斎が生きてた頃に、イギリスの小説家メアリー・シェリー(女性)によって描かれました。
小説のタイトルは「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」
最初のSF小説とも言われてるそうです。
ウィキペディアに原作のあらすじが載ってるのですが、
原作では、よりあからさまに怪物の悲哀が描かれてるし、より凄惨でドラマチックになってる模様。
おっと、青空文庫に原作ありましたw
https://www.aozora.gr.jp/cards/001176/card44904.html

映画では、ハッピーエンドごかした終わり方をするのですが、それがまたなんとも言えない余韻を生んでます。

面白かった。


この映画を観るキッカケとなったのが「ミツバチのささやき」
少女が殺されたのはそういう事だったのか。
悲しすぎる。
アヤフヤだった「ミツバチ~」の輪郭が少しはっきりしてきた。
いつかもう一回観よっと。
こんな禍々しい、なんてと思ったらユニバーサルなんだ。編集が素晴らしいし、あの溺死した少女を抱える農夫の禍々しさはなんだ!
終わり方にびっくりしたが、作品始まる前の前置きが入っている感じ、文化や時代の違いが見ていて面白かった
orz

orzの感想・評価

3.4
1931年のトーキー作品。ストーリーはなかかに大雑把、ラストは無理やりハッピーエンドな気がした。まあ昔の作品なので。

ヘンリーに生み出されたフランケンシュタインの怪物、明確な殺意があるわけでもなく、ただ物事がわからないままに行動しているように見えたので、退治されるのが可哀想だった。火は一番に嫌っていたのに……。ヘンリーたちの方がよっぽど怪物。

やはり、少女を池に投げ込むシーンが恐ろしくて好き。怪物は綺麗なものを並べているだけなので、投げ込んだ後の行動もなんとも言えない悲しさがある。

死者を甦らせることの倫理観は今も昔も大差ないのかなと考えたり。その点はかなり面白かった。
abe

abeの感想・評価

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「ミツバチのささやき」でも出る少女のシーンは本当にすごいシーンだと思う。
怒り狂った市民が一番怖いと感じた。
ユニバーサル・ホラー、不朽の名作。研究室や墓場、風車など全体にわたって表現主義的、ゴシック的な雰囲気がカッコイイ。ボリス・カーロフ演じる怪物の造形も良い。せむしの助手も実験が成功してウキウキの博士も可愛い。ご丁寧に後ろ歩きで入場してから振り返る怪物も可愛い。唯一、怪物に手を差し伸べる女の子も可愛い。怪物の死亡シーンは胸が痛い、合掌。
淀川長治が解説で素晴らしい文芸映画と呼んでいたように、そしてミツバチのささやきで最高の映画として引用していたように、一見サスペンスホラー的だけどその実なんとも格調高い傑作となっていた。

それは冒頭の静かな長回しからもわかることだけど、まるでドライヤーやシェストレムの映画を見ているかのように不気味でありながらも侘しさや哀愁みたいなものも感じられる雰囲気と、表現主義的でありながら大仰な音楽が一切無く実に静謐な演出は今なお色褪せないものがあり、公開当時に人気を博したのはこうした見事な趣もあってのことなのかもしれない。

勿論主役となるフランケンシュタインの怪物の造形や演者であるボリス・カーロフの所作も白眉極まりないもので、特徴的で恐ろしい外見なのに見ていると哀れな心持ちになるその姿が後世に語り継がれるのは当然のことだったろう。

そのフランケンシュタインの怪物が天の光に手を伸ばすシーンや投げられた花が池に揺蕩う様とか、視覚でしっかり感動する場面が多いのも素晴らしく、しかも中には娘の死体を抱えて呆然と街を彷徨う農夫に代表されるような後のネオレアリスモに匹敵するほど真に迫った描写もあり、その描写力に驚嘆せずにいられない。

結末は実に悲劇的で、終盤の群衆がラングの激怒を髣髴とさせてめっちゃ恐ろしいこともあって後味は頗る悪いものの、様々な要素のおかげで忘れ難い傑作となった。

しかしこの映画が自分にとって強く心に残る一番の原因はやはり怪物の境遇によるところが大きく、創造主のエゴで生み出された挙句に冷遇され悲劇に見舞われる怪物に同情の念を覚えて、こんな不条理な人間の世界って本当に糞ったれだなとつくづく思ってしまう。

全く以ってこういう名作映画の数々が無かったらとっくに脱落してるところだわ……。
Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

3.8
まずフランケンシュタインて、よく居る白髪のジジイ博士をイメージしてたけどダンディなイケメン博士で驚いた。
古い作品の割に、あまり違和感なく観れる。むしろへたな現代ホラーよりよっぽど面白い。
無知な怪物くんがとてもキュート。
自らの欲望を満足させるためにマッドサイエンティストによって
勝手に造られてしまった怪物がいちばんの被害者。
下男の苛めにあったり、花と同じように少女を水に浮かべようとして
誤って溺死させてしまう怪物が不憫。

子供の頃、ガタガタ震えながら観た記憶がある、大好きな映画なのに、
家のTVでしか観れてない。いつかは映画館で観たい。
望まれずに生み出された怪物の悲哀みたいな演出はほぼ無いのだが、しかし痛烈に感じるのはフォロワーのせいか、この映画がすごいのか。溺れ死んだ少女マリアの父が娘を抱えて結婚式にあらわれるシーンなど特に素晴らしかった。
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