ぽみさん

ニュースの天才のぽみさんのレビュー・感想・評価

ニュースの天才(2003年製作の映画)
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「THE NEW REPUBLIC」は、大統領専用機内に唯一設置されている、米国で最も権威のあるニュース雑誌だ。
スティーブン・グラスは24歳。同僚たちの関心が政治問題に向く中、彼は身近な問題に着目。政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していった。そうなっても、グラスの態度は謙虚で控えめ。上司や同僚への気配りを忘れない人柄から、編集部での信頼も厚かった。しかし、ある時グラスの「ハッカー天国」という記事に、他誌から捏造疑惑説が浮上。グラスは電話取材の依頼を受ける。



アメリカで最も権威のある政治雑誌とされる「THE NEW REPUBLIC」のスタッフ・ライター、スティーブン・グラスの記事のねつ造事件を、ピュリツァー賞受賞作家バズ・ビッシンジャーが「Vanity Fair」誌に投稿した記事をもとに映画化。


彼が書いた47の記事のうち21が捏造だったという。
何十人ものスタッフやチェック係の目を通り、記事が発行されるのに。なぜ?それは「面白い」から。



さっきみたニュースが捏造だったら?
複数のメディアが報道していることでも、情報源がウソだったら?

決してゴシップ誌ではない、どんなに信憑性の高い雑誌ですらおこった捏造。
私たちはメディアを受け止めることしかできない。

常に疑いの心を持ち合わせて
critical thinkingでいなければ。

メディアという存在を今一度考えさせられる映画。
ぽみさん

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