ルネ

めしのルネのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
5.0
1951年(昭和26年)公開。成瀬巳喜男監督の代表作の一つと言われている。

結婚5年目の倦怠期の夫婦をめぐる物語。

小津安二郎監督作品では「永遠の処女」と言われていた原節子が、やつれた主婦を演じていて衝撃的だった。今回も演技が素晴らしいです。

炊事や洗濯が今より何倍も大変だった時代なので、家事に追われて日々が過ぎていく焦燥感がとてもリアルだった。結婚や女性の生き方に対する問いかけは、現代にも十分通じると思う。

姪役の島崎雪子がとても可愛らしかった。 服装もすごく良かった。

杉村春子が初めていい人の役やってるのを観た気がする(笑)

日常に飲み込まれそうになる恐ろしさを描いた傑作です。
ルネ

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