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めしのmssのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
5.0
さとこ、みちよ、お母さん、三人のキャラクターは同一人物の過去現在未来となっていてお母さんはみちよに、みちよはさとこに「あんたの悩みなんて甘っちょろいのよ」と言わんばかりに家に帰れと諭しまくる。
しかし、嵐の夜、妹の亭主の一言をきっかけに(水面下で)敵対していた4人の女はその一時だけ結託するが、翌日にはそれぞれが自分の生活を守るためにバラバラに散る。
これは戦後復興期、生活に手一杯で生き方なんてろくに選べなかった女たちの苦しみを丁寧に映し取った、ある種のホラーフィルムだと思う。
成瀬の、女性に対する意地悪で鋭い洞察力には改めて唸らされた。(10回以上見てる)
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