ジェルボール

めしのジェルボールのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.3
失望させるものが、なにひとつ映っていない。ほかに“乱れる”と“山の音”だけを観て、成瀬への興味を失っていたが、考えを改めた。
美人だどうだとほぼ意識することもない自分にとっても、原節子と島崎雪子が並ぶと自然にそんなことを実感してしまう。生地の魅力とともに、ときには不機嫌になりもして、一番好きな原節子かも。べたつかず、機知に富む女性の会話がよく、ユリという猫が最後まで蔑ろにされてないのも好印象。