Hikari

スイミング・プールのHikariのレビュー・感想・評価

スイミング・プール(2003年製作の映画)
3.4
今年の夏に3週間ほど南仏へ行くので、南仏舞台の映画としてチョイス!ずっと気になってたフランソワオゾン監督作品ということで、期待値もMAX!
ちゃんと期待値通りの映画でした!

サラのミステリアスな感じ、ジュリーの自由奔放な若さ、もうフランソワオゾン変態すぎ!とか思うけどダンディなイケメンだから許せちゃう!笑

借りる時、ミステリーであるとは知らなかったのでTSUTAYAのラブストーリーの欄で探してたくらい前情報なしで見たけど、しっかりどんでん返しさせていただきましたー

ここからはちょっと真面目な話。ちょうどゼミの前期の研究内容が映画広告の日仏比較だったので、こちらに沿って語ると、これはフランス映画広告でよく使われている手法が映画内部に潜んでいるという面白いケース。
フランス映画の広告には基本的に青がベースで赤で色付けされていることが多い。この映画では背景は青だけど赤はついてないですね…しかし、作品内で重要視されるのがこの赤と青っていう二つのカラー。そう、フランソワオゾン、愛国心強すぎてしょー笑 赤と青、そして基本的にどんな場面でも入り込む白っていう3つの色はフランス国旗を表してます。
他の方のレビュー見ると、赤と青は二人の精神的内面を表してるという考え方もあるようで、こちらも面白いのでもう一度見直したいなと。こんな感じで正解を与えず沢山の解釈方法を勘ぐらせてくれるフランソワオゾンの茶目っ気も素敵。

鏡越しショットや覗き見ショットも小洒落てて、これはもうフランソワオゾン作品沢山見なくちゃ!と思わずにはいられなくなってしまった。次は何から見ようかな?♡
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