“相変わらず、人を愛せないんだね。愛されたいとしか考えていない”
“誰だってそうよ”
“そうか、お前は多数派だね “
« 男といる時しか幸せを感じないの » と憂いの表情で言うシュザンヌ。父は家を出ていき、すぐに癇癪を起こす母とどこかだらしない兄。
”ほんとうは父の愛、家族の愛がほしかった。” という部分は少なからずあると思うけれど、( 実際に”男を見ると父を思い出す”と言っているように) それが真髄というよりも、(というかそもそも真髄などはなく)自分の半ば幻想の中にある”愛されていることの証拠を感じる気怠くて甘い幸福” をずっと感じていたい、というシュザンヌであったのだと思う。
だから父が家を出て行っていてもなくても、きっと主人公は同じ行動をしていたと思う。まぁもし父が家に残れば、母や兄とのケンカは防げたかもしれないが。
“憂鬱なのよ。退屈とは違うわ” というのは字幕の表現だけれども、ぜひ実際の言葉を知りたい。なぜならわたしには主人公は退屈だから男と寝ているようにしか思えなかった。映画 Juno で Juno が言うように。
好きだった場面
最初のボーイフレンドとのシーンはTumblr で何度もみた画像だったから驚きも含めよかった。
友達と夜に出かけて (ついでに?) 誰かの家でパスタを食べるシーン。立ちながらパスタの麺を何本か手でつまんで食べているシーンが最高だった。
シュザンヌが泣いているところを窓越しにとっている場面
カフェでシュザンヌが読書しているシーン