ロンビュー

泳ぐひとのロンビューのレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
3.2
超絶奇妙で高慢な泳ぐ人

プールを泳いで家まで帰る。とスイマーは目標を立て、その奇妙な目標を家まで続く8つのプールを伝うことで達成させようとします。自分でも何書いてるんだろうってくらい独特な映画。

この映画が伝えたいこと、そして泳ぐ人であるネッドは何者なのかということが私がこの映画で感じ取りたいことですが、結構難しい。あと、ズームの多用と効果音を異常に大きくするところも独特。

ひとつ思ったのは泳ぐ人自身の皮肉かプールの持ち主に対して皮肉を込めた映画だと言うこと。泳ぐ人はかなり自信家で根も葉もない発言(というより事実かは確かでは無いが周りは信じてない)をします。なので、彼は当然怪しまれ、気味悪がられます。ですが、見方を変えたら、突飛なことをする彼を小馬鹿にする富裕層が世間に対してメタファーになってるのかも知れません。映画では大抵視聴者は主人公の味方なので、今スイマーを批判している人はこう映ってるんだよと鏡としての要素があるのかもしれません。いや、分かりませんが、かもしれません。

ですが、ラストの終わり方的に前者と考えられます。
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