KOH

泳ぐひとのKOHのレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
4.4
恐らく、名を知られた映画では無いと思われる。しかし、この作品が裡に抱く”悪夢”は、アメリカン・ニュー・シネマの傑作群に於いても駕していよう。現実と乖離した時の中で生きる主人公/過去からの来訪者が歩みを進めるにつれ、緩慢乍も現実と主人公の時間軸が同一化していく。”絶望に至るロードムービー”でありながらも”SF的サスペンス”と云う輪郭を併せ持つ紛う事無きマスター・ピースの一つである。
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