ちはや

八日目の蝉のちはやのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.5
観終わってすぐに子ども達の寝顔を見に行きました。

今わたしには産まれてから毎日毎秒可愛くてしょうがない1歳の娘がいるので、その子が目の前からいなくなってしまうことなんて考えただけで発狂してしまうし、夫の不倫相手の女がおっぱい吸わせようとするなんて気色悪すぎる。どんな事情があるにせよ、いい母親っぷりだったじゃ〜んとは言えません。

それに加え血のつながっていない7歳の息子もいるので、誘拐前と誘拐後の母親の想いが妙に伝わってきて涙なしには観られませんでした。
というのも息子はじーちゃんっ子で、4歳のとき結婚を機に引き離すように同居を解消してしまったので、少し前まではじーちゃんと遊んだあとの別れ際に泣かないことはありませんでした。「親より大事なんだ…」と落ち込むことも度々ありましたし、じーちゃん達と暮らしていた頃にやっていた習慣を息子が1人でやっているのを見たときには「勝手にすれば」と思ってしまうこともありました。
そんな息子も今ではわたしなんかのことを「母ちゃん」と親しんでくれるので、大切にしていかなきゃなと思わされます。心から母親にはなれないかもしれないけれど、ちゃんと保護者でいようとは思います。ただ、大きくなってもし「じーちゃんと暮らしたい」と言い出したら、そのほうが息子にとって幸せなんだろうなとも思います。

また、今お腹に新しい命が宿っているので「顔を見たこともないこの子のことがもう好きだ。たくさん愛してあげるんだ」という登場人物の気持ちにもとても共感しました。

つまり、妊婦特有の情緒不安と共感の嵐により、3回は泣きました。笑
すごく心に響いたけれど、もう観たくない映画だなと思いました。
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