やっすん

八日目の蝉のやっすんのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.5
「わたし、もうこの子のこと好きだ」
このセリフがすごい。これは男には絶対に抱けない感情。

新しい生命に対する男のコミットできない感じの辛さ、というか子供を産み育てるのは結局母親なんだよ、とも言われているような気もしました。

逆に言うと女性の子どもに対するつながりの強さは凄まじく、究極的には子育てに男性はいてもいなくても変わんないんだよということまで、まあ直接的に言ってはいないんだけど、あえて不倫した父親の責任とか罪とか、についてこの映画ではほぼ描いてないから、そういうことなのかと受け取りました。

子どもとのつながりが間接的で、薄い、どこまでも個としての男。。あー気づいたら結構そういう人っていますね笑。だからこそ男は「男という存在の薄っぺらさ」を自覚しながら生きていかないといけないのかと。この感覚は映画「そして父になる」でも感じました。

あと普通のことなんだけどあえて書くと、、不倫という感情的で衝動的で社会的には不合理な行動一つで、関わった家族や相手みんなの人生を狂わせたり損なわせたりする。ということを改めて認識しました。
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