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ダンス・ウィズ・ウルブズのhulkのレビュー・感想・評価

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)
4.1
3時間超の長い映画だったけどあっという間。とても素晴らしい作品だった。

まず情景。古きアメリカの中でも未開拓の西地区ということで、この原風景がとにかく壮大で、とんでもなく美しかった。バッファローの大群も圧巻。こういうとこに行ってみたい。近場で言うとモンゴル辺りかな。ゲルに泊まってみたくなった。これだけで評価は上がる。

あと、Dances with wolvesっていいタイトル。これ本当にいいな。ていうか、これって名前だったんだな。

ストーリーも、ケヴィン・コスナー演じるジョン中尉が徐々に溶け込んでいく様が軸になっているけど、その様子が素晴らしい。

いわゆる文明人というのは身勝手且つ残忍で、ある意味未開の地に住むスー族達の方がよっぽど哲学的というか、思慮深いという構図。昔の映画ってネイティヴアメリカン=野蛮な存在というものが多い気がするけど、これは当時異色な存在だったんだろうなと。まあ厳密にはネイティヴアメリカン同士の争うシーンもあるけど。

この年のアカデミー作品賞は、他の候補としてレナードの朝、ゴッドファーザーⅢ、ゴースト、グッドフェローズということで、とんでもない作品ばかり。でもこの作品が受賞したのも、それはそれで納得。
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