ローズまりぃ

ナインスゲートのローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

ナインスゲート(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

517本目。
*2022 320本目(初っ端まさかの死霊館)
いや、めちゃめちゃ貴重な本かもしれないのにタバコ吸いながらって本気?片手でタバコ持って片手で開いてって…そこにばかり気が向いて集中できなかった。
本を中心に物語が展開していくのは珍しくてしかも悪魔系だったから面白くて引き込まれた。



ニューヨークの大富豪テルファー氏が首吊り自殺を図る。貴重な本が並ぶ彼の書斎からは1冊の本が消えていた。古書の発掘や鑑定を生業とするディーン・コルソはあくどい商売をするため同業者からは嫌われていた。それでもコルソの腕は確かなので仕事の依頼は多かった。ある日コルソはオカルト系の古書収集家であり悪魔研究の第一人者でもあるバルカンから呼び出される。バルカンは秘密の書斎にコルソを招き入れそこで世界に3冊しか現存しない「影の王国への9つの門」という本を見せる。この本は1666年のベネチアでアリスティデ・トルキアが悪魔が書いたとされる「デロメラニコン」を書き直したものだった。中には9枚の版画がありこれが本物ならば悪魔を呼び出せるとバルカンは信じている。バルカンは3冊のうち1冊しか本物は存在しないと考えており自殺したテルファー氏から買い取ったこの本が本物かどうかを他の2冊と比較して確かめて欲しいとコルソに依頼する。コルソは破格の報酬で雇われバルカンの本を預かって調査を開始する。
コルソはテルファー夫人のリアナを訪ね、テルファー氏がこの本を手に入れた経緯を聞き出す。本はスペインで製本業を営むセニア兄弟から買い取ったものだった。リアナは夫が最も大切にしていた本を手放していたことに驚いていた。
この本に関わってからコルソの前に謎の女が出没し始める。自宅アパートまで何者かに荒らされコルソは安全のため本を馴染みの古書店経営者のバートに預かってもらう。その夜コルソの自宅をリアナが訪れる。リアナはあの本を買い戻したいとコルソに商談を持ちかけるがコルソはこれを断る。するとリアナはコルソを誘惑し2人は体の関係を持つ。しかし本がコルソの手元にないと知るとリアナは態度が豹変。コルソは旅立つ前にバーニーの店へ本を取りに行く。しかしバーニーは何者かに殺されていた。コルソは隠し戸棚から本を持ち出し電話でバルカンにこの仕事を降りたいと申し出るがバルカンは聞き入れてくれない。コルソは仕方なくスペインへ向かう。スペインでセニア兄弟と会ったコルソはあの本を欲しがったのがリアナの方だったと知る。さらに版画はトルキアと2名の協力者によって作成されておりそのせいでトルキアが火あぶりにされたことも聞き出す。
3冊のうちの1冊を持つファルガスの屋敷を訪ねたコルソはファルガスの本とバルカンの本を比較させてもらう。すると9枚の版画のうち3枚の絵にわずかな違いがあった。さらにその絵に記されたサインも違っていた。コルソはこれをバルカンに報告する。バルカンはファルガス所有の本も欲しがるがファルガスに本を手放す気はなかった。翌朝謎の女がコルソをホテルから連れ出す。女がバイクで向かったのはファルガスの屋敷だった。ファルガスは何者かに無残な姿で殺され版画だけが抜き取られた本は暖炉で燃やされていた。コルソは半分燃えた本を持ち出し女とパリへ向かう。パリにはもうひとりの所有者ケスラー夫人がいた。夫人はこの本を崇拝する「銀の蛇」という秘密結社の存在を教えてくれリアナが結社の主宰者であることもわかる。しかし夫人はバルカンを毛嫌いしており自分が所有する本は見せてくれなかった。翌日コルソは再び夫人を訪ねて版画の秘密を伝える。夫人はその話に興味を示し本を見せてくれる。やはり夫人の本とバルカンの本の版画には3つの違いがあった。夢中で本を調べていたコルソは何者かに襲われて意識を失い気付いた時には夫人が殺され書斎に火が放たれていた。そして夫人所有の本も燃えてしまう。
コルソがホテルに隠していた本も盗まれていた。盗んだのはリアナと用心棒の男でコルソと謎の女は2人の後を追う。リアナたちはサンマルタン家の城へ向かっていた。城では秘密結社の集会が行われることになっていた。コルソと謎の女は城に侵入して本を取り返そうとするがリアナと用心棒に捕まってしまう。しかしコルソが反撃して用心棒を倒し2人は集会へ潜入。ところが集会にバルカンが現れリアナを殺して本を奪っていく。コルソは謎の女と別れてバルカンの後を追う。バルカンはとある古城にいた。ファルガスとケスラー夫人を殺して版画を盗んだバルカンは本物が揃ったと信じて悪魔を呼び出す儀式を始める。しかしバルカンは自ら放った炎に包まれ苦しみ始める。9枚のうちどれかが偽物だったのだ。コルソはバルカンに銃でとどめを刺し版画を持ち去る。
城の外では謎の女が待っていた。コルソと謎の女は燃えさかる城の前で結ばれる。謎の女は正体を明かさないまま“セニア兄弟”と書かれたメモを残して姿を消す。コルソは閉店となったセニア兄弟の店で1枚の版画を見つける。その絵の中の女は謎の女にそっくりだった。それを持って古城へ戻ったコルソは光を放って開いた門の中へ消えていく。
ローズまりぃ

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