古書のブローカーであるディーン・コルソは富豪のバルカンから所有する世界に3冊しかない悪魔の書「ナインスゲート」の真贋を確かめるよう依頼される。コルソは悪魔の書の残り2冊と比べるため、2人の所有者のところへ出向くコルソだったが、悪魔の書を巡ってコルソは危険な目に遭い、遂には殺人事件まで発生してしまう。
ストーリーのテンポが遅く、地味に展開していくので少し冗長に感じる部分がありました。コルソ(ジョニー・デップ)が3冊の悪魔の書の違いを解明していく流れ自体は悪くなかったのですが、所々に悪魔の書を狙う何者かに襲われるシーンがあり、それが極めてショボいため、同じものを何回も見せられているように感じてしまいました。
ディーン・コルソは古書のブローカーで他人を出し抜いてお金を稼ぐ悪党ですが、あくどいブローカーという設定はすぐに作品から消えてしまっていて、ただの熱心な男になってしまっていて残念に感じました。
ストーリーの肝になる悪魔の書「ナインスゲート」の内容やその効果などの描写がほとんど無く、終盤に急に悪魔っぽい展開を説明不足でまとめてしまっていたので、観終ってモヤモヤしたものが残りました。
133分の作品ですが、何もかも中途半端で「これが面白い」というところが無く、満足感が得られませんでした。
面白みに欠ける作品でした。
鑑賞日:2023年5月8日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス