1989年公開『バットマン』の続編が、1992年公開の本作『バットマン リターンズ』である。
両親を亡くしたブルース・ウェイン、両親から捨てられたペンギン男、上司に見限られたセリーナ・カイル。要は３人とも父性の問題である。
当時のアメリカは湾岸戦争。世論の反発を受けながらも世界最強の軍隊は戦争を仕掛けていった。こういった、善悪が不明な時代に、また善悪の規範を失った時代に「父性」がテーマの本作がヒットしたなら、興味深い。
ストーリー性やメッセージ性はイマイチ感じられなかったが、ティム・バートンの幻想世界に浸かりたいならお勧め。
監督：ティム・バートン
主演：マイケル・キートン
助演：ミシェル・ファイファー
出演：クリストファー・オーケン
