YP子

バットマン リターンズのYP子のレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
4.5
89年バットマンを観てからもうバットマンの虜でございます。
バットマン リターンズ、観ました!

89年バットマンとはまた違ったダークな世界観だった!
よりグロくなってたよ!

暴力的かつ性的な要素が子供向けとしてはふさわしくないと批判もされて、『バットマン リターンズ』とのタイアップのハッピーセットをマクドナルドは中止したらしいよ。
まぁたしかに。

ジャックニコルソンのジョーカーが放つどこかメルヘンなポップさはなく、
とにかくダーク!(笑)
今回の悪役は、サーカスギャング団。
そして、そのトップはMr,ペンギン!
舞台はクリスマスのゴッサム・シティ。
謎のポジションのキャットウーマンもでてるよ!

このサーカスギャング団。
とにかく不気味なんです。
銃も乱射するし、子供はさらうし、Mr,ペンギンは不気味の中の不気味加減だし。
でもその中で出てくる、アヒルちゃんや、ペンギンベイビーズがいちいちかわいいの!
もうこのギャップにニヤニヤしまくり。
さすがティムバートン。ギリギリのラインをちゃんと保ってます。

そしてキャットウーマン!
もう!
かっこいい!
最高です。ミシェル・ファイファー。
「みゃーお」からのガス爆発ドッカーン!
もう最高ー!!!!!
レザーつぎはぎのキャットスーツ。
なぜか急ぐ場面でもくるくるとバクテンで移動。
もうこの90年代感プンプンでてるのも最高だった!
なぜか、夢を感じる。
今の時代じゃ絶対出せない絶妙な仕上がり具合。
もうこういうの大好き!
そして、美しい!!
時代を感じるけど、セリーナが着てた白のコートかわいかったなぁ。


ストーリーとしては、どこかずっとせつないの!
Mr,ペンギンも、キャットウーマンも、バットマンも。
シュレックだけが真の悪者って感じ。

不幸な人生。不運な生まれ。解決できない悩み。
みんなそれぞれ悩んでいる。
そして戦い合う。

完全に大人向けバットマンでした!
闇が深すぎる!

そこに前作よりも強くなったティムバートンの世界観がマッチしてた。

89年バットマンは、王道ヒーロー物語!って感じだったけど
今回のはヒーローも悩み救えないものもある、やけにせつない物語。
これはこれですごく好き。
たぶん、ティムバートンじゃなかったらダメだったとおもう!


あとものすごく最高なのが、衣装!!!!
サーカス団の衣装や小物、アヒルちゃんや動物園のゲートや看板。
どれもこれも最高の仕上がり!!
Mr,ペンギンの衣装、ボディ、もう最高!!!完璧!!!
衣装だけ観ててもワクワクしちゃう。

このMr,ペンギン役の人調べたら、素でもペンギンみたいじゃん!!
ぜったい近所に住んでる子供に「おはよう!ペンギン!」とか言われてたはず!(笑)
ナイス配役。

ジャックニコルソンとは全然違う悪役。
Mr,ペンギンは、暗い過去のせいでこんななってしまったけど本当は素直な人なんだよね。
シュレックの説得にすぐのっちゃうところとか、困り果てるとモジモジしちゃうところとか。
なんかもう最後らへんはかわいく見えてきちゃったもん!
でもだからこそ、悲しいお話。。。


このサーカスギャング団といい、キャットウーマンといい、
絶妙なバランスで出来た最高の1本だと思う!
ティムバートンにしか創り上げることのできない世界です!


余計バットマンシリーズのファンになってしまった!!

BATMANのTシャツは持ってるから
犯罪都市ゴッサム・シティのロゴタンクかTシャツがほしいなぁ。
そんな事ばかり考えてます(笑)


マイケル・キートンのバットマンはここまで?
あのおちょぼ口もずっと見てたら愛らしく感じてきました(笑)
ミシェル・ファイファーのキャットウーマンも最高だけど、
今回は完全にMr,ペンギンの物語!

クリスマスが近くなったら、また観たいです。


あ、エンディングのクレジットが黒バックに白文字になっててすこし残念だったー!黄色の文字がよかったなー。
YP子

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