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めぐりあいのUCOCOのネタバレレビュー・内容・結末

めぐりあい(1968年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

そもそも、なんでそんな出会い方(ちなみに、遅刻したのでそのシーンは見ていない。それどころかそのせいで本作の主題歌まで聴きそびれる)で恋仲になるんだよ笑

主人公の彼はガテン系というかどこか熱いんだけど、それでもただひたすら真っ直ぐ突き進むとかでもなく挫折?を経験しながら止まり止まり結局前に進んでいくような人。それでも、私は21世紀の今にはなかなかいないようなどこか力強い彼に惹かれてしまった。
でも、あれが今の時代まできておじさんになっていることを想像するとただのうるさい頑固オヤジなんだろうな、、と安易に想像できて同時に少し萎える。

ヒロインの女優はこの度初めてお目にかかったけど"ザ・清純派"な感じがとても可愛かった。母の死からの立ち直りが異様に早いのはちゃんと突っ込んであげたい。

やはり特筆すべきはトラックの荷台を立ち上げてのそこでの土砂降りキスシーンなんだろうけど、とりあえずそんなことする前に荷台下げろやって思っちゃってなかなか陳腐なイメージになってしまった。
岩の上で2人仲良く寝転がっていたのに彼の身体を見つめるや否やおかしな様子になった彼女はあれは一体どういう意味なの?は?って思ってるうちにトラックの荷台に座ってたから本当に謎。

正直大したことないかなって作品ではあったんだけど、まあこの時代の作品あるあるで、私はとにかく現代より当時の日本が大好きな人間なので世界観にどっぷり浸かるにはもってこいだった。

一緒に見た友達が「題材は小津と同じなのにね」と言ってて、まさにその通りでは!!って小津の凄さをなぜかこの作品を通して痛感したのはいい思い出。
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