ブラックで子供向きでない笑いてんこ盛り。さらに映画ネタもぎっしり詰まってて、ニヤリとさせるジョーク満載。
ピクサーの笑いも好きだけど、個人的にはシュレックの笑いはもっと好き。後に「ヒックとドラゴン」を手がけることになるドリームワークスのハリウッドディス映画。
以外と見てる人が少ないような印象の本作だけど、シュールでハイセンスな笑いには、これまでのCGアニメで一番笑ったかもしれない。
ハネムーンのシークエンスの後は、おしゃべりロバ「ドンキー」が笑いを独占。その後ゾロ風「長靴を履いた猫」が登場し、シュレックの取り合いでバチバチ。猫の必殺技「愛くるしい目」が、「その世界観で可愛い」とかじゃなくてリアルガチで可愛い過ぎる。
初めて見た時はシュレックとフィオナの最後の決断に、強い違和感を感じたのを覚えている。実はこれこそ、自分がいかにハリウッド的価値観でモノを見ているのかを示す証拠だったりする。それを踏まえて2回目以降の鑑賞は、最後のフィオナのセリフが出た瞬間に泣いちゃう。自分にとってはとんでもない爆弾映画。アナ雪は「珍しくカップルにならないハッピーエンド」とか言って騒がれたけど、シュレックもカップルにはなるものの、これまでの童話的な価値観に真っ向から勝負を挑んだ最高にクールな物語。
「主人公が可愛くないから」とか言って見ないやつにこそ、「この映画見て勉強しろ性格ブス」って思わせてくれる、とても気分の良い映画です。
一見の価値90%あり!(美男美女は見る必要なし)