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リンカーン弁護士のKAZUのレビュー・感想・評価

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)
4.4
パケ写やタイトルで食わず嫌いをせず「レビューという "衆智"」を信じれば良作に巡り会えるのだ!ということを教えてくれる映画。いやこれは傑作ですよ。

プロットのしっかりとした原作(推察)と、マシュー・マコノヒーという名優の丁度よい演技と、世界観をしっかり作ってくれた監督の無駄のない演出と。がっつりの三つ巴が功を奏したのでしょうね。

主人公のミックは、手段を問わず無罪を勝ち取る、リンカーンの後部座席を仕事場にするような悪徳弁護士っぽいキャラ設定。序盤でそれを見せておきつつ、もっと悪い奴を登場させることでメチャクチャ応援したくなっちゃうという。

完全なる勧善懲悪モノじゃないところがまた作品を面白くしていますよね。脇を固めるキャラも上滑りしない程度にバラエティに富んでいるのがよい。

もちろん法廷モノとしても楽しめます。スカッとさせてくれます。残りの分数を見て何かまだあるなと思っていたら最後そうきましたかと。いやいやそこまで盛らなくてもええやんと感じたのでやや減点。それでも高得点ですよ。

邦題については…。ダサいタイトルを付けることで叩かれるぐらいなら原題そのままにしましたけど何か?とキレてみた配給会社の苦悩が偲ばれます。そしてその戦略は見事に裏目に出たのでした笑(自分ならどんなタイトルにしていただろう。ダメだ…ダサいのしか思い浮かばない…
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