かれん

ラスト、コーションのかれんのレビュー・感想・評価

ラスト、コーション(2007年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦中、日本に占領された中国。日本の占領を許す中国政府官僚イーを暗殺するために潜り込んだ女工作員。二人の心理戦。

うぬぬ。。。屈折している!
「ラスト、コーション」のラストはLUST=欲望、色情。
最後の警告、、、と思っていたらそうじゃなくて「色情、警告」という題です。
女工作員チアチーは体を張ってイーの愛人になります。で、エイッ!と殺っちまおう作戦です。官能サスペンスという紹介でしたが、完全にそういうものとは別物で、常に命を狙われる孤独な官僚と愛に翻弄された女の痛々しいかけひきが描かれていました。
それ、気持ちいいの?と聞きたくなるような体位満載のセックスシーンは、二人のかけひきとイーの心の叫びが爆発する時間。
青春とその身を犠牲にしてきた彼女の心が動いてしまう瞬間、、、っていうのが、同じ女としてドキリとする。
なんつーか、こわい映画です。
もう一度ちゃんと観たい。
かれん

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