yuji

ラスト、コーションのyujiのレビュー・感想・評価

ラスト、コーション(2007年製作の映画)
3.7
上海でのカフェのシーンから始まり(しかも暗号めいたことを話しスパイ感あり)、回顧的に4年前の香港での学生時代へ戻り、3年後の上海へ、そして最後に上海でのカフェのシーンに再び戻り繋がってくる展開、緊張感があって悪くない。
まさかとは思ったけど、、、宝石店でのラストコーション、そういうことか、納得。

アンリー監督、トニーレオン、タンリー主演。日本統治下の1940年前後の上海が舞台。香港での学生時代から抗日活動をしていたワンは、イーを殺すために女スパイになり、イーの愛人となる。
最初は無表情でレイプまがいのセックスから最後は声がもれるセックスへ、ワンがイーを深く愛していく変化、さすがトニーレオン。エロくはなかったけど、心地よい濡れ場だった。
愛人になるためバージンのワンが友人とセックスの練習をしたり、3年後にはあまりに簡単に学生から女スパイに転身したりとツッコミどころは多い。疑い深いイー、女スパイのワンの苦悩は伝わってきた。麻雀シーンをはじめ、全体的に細かいカット割りからにじむ緊張感、2時間半を感じさせなかった。
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