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姿三四郎のwallowsのレビュー・感想・評価

姿三四郎(1943年製作の映画)
4.2
処女作からえげつないクオリティーの黒澤作品。

柔術でなく柔道を極める男の話。1943年という第二次大戦中に、強さと精神性を極めることを題材にすることの意義。黒澤明なりの反戦表明だと感じた。

演出、ショットなど洗練されすぎている。一本目から世界の黒澤。異常な出来栄え。

アクションは、人間の可動域内の地に足ついた演出が良い。「動と静」についてはよく言及される黒澤作品。この作品が1番顕著に現れていたように感じた。

意図しないカットや編集がなされていないバージョンも観てみたかったな。
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