Ark

レインマンのArkのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
4.8
ずっと観たかった本作、ついに鑑賞!

事業が失敗したチャーリーのもとに、生前不仲だった父の訃報が届く。父はチャーリーには車とバラを贈り、存在すら知らなかった兄レイモンドに300万を相続する。事業の失敗により大金が必要なチャーリーは、自閉症で金の使い道のない兄から金を取るために施設から連れ出し、引き換えとして150万を要求する。連れ出した先からロスに戻るための飛行機に乗ろうとしたら兄が暴れたため断念。数日かけて戻るまでの間の、自閉症の兄と、父親との確執を抱える弟の数日間の物語。

まず言わせてほしい、20代のトム・クルーズのイケメンさが半端ない。88年の作品なので当然ながら今よりかなり若い(撮影時は25歳くらいかな?)わけだけど、34年前も今も立ち姿や怒った演技、笑った顔が全く同じ笑笑 年齢が違う以外は同じでなんか安心した。

ダスティン・ホフマンの自閉症の演技が上手すぎる。とてもリアル。一体どれくらい時間をかけて研究したんだろうと思うと尊敬に値する。

さて内容に戻ろう。
初めはレイのことを厄介で面倒な奴程度に思っていたチャーリーが、少しずつレイの症状も兄としても受け入れていく。そしてレイもチャーリーを受け入れ、初めは上手くコミュニケーションを取れなかったのが、ついには通じ合えるようになる。凝ったことはない普通のオチだが、これこそ望んでいたエンドだ。2人がそれぞれ望んでいた結果にはならなかったけど、まだまだ2人が死ぬまで時間はあるのだから、きっとあの後も何度も会いに行ったのだろうと勝手に想像笑
それから、幼い頃に遊んでくれた「レインマン」がレイだとわかった時グッときた。素晴らしいタイトル回収です。意味のわからない邦題に変えず、原題のまま邦題をつけた配給会社に感謝。

途中で出てきたモーテルが「ハニーボーイ」に出てくる主人公の家に激似。建物の形もプールもそっくり。同じ建物なのか、似てる別の建物なのか気になるところ。
それから、中盤の風呂場のシーンで主人公の一人称が「俺」になったり「僕」になったりしてて面白かった笑 意図的にしてるにしてはそうする必要性がわからないのでミスかなと思うが、別にどっちでもいい笑
Ark

Ark