トノモトショウ

ピアニストのトノモトショウのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
2.0
恋愛映画の骨格を借りただけで、そこに潜むテーマはそこから掛け離れたものに思える。瞬きすらせずポルノを凝視する女の性的倒錯は抑圧から逃避するためだけの代替行為に思えてくるし、言葉や身体を介さない男とのやり取りにはコミュニケーションそのものの不在を感じる。美しいピアノの旋律だけがやけにリアルだ。