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「ピアニスト」に投稿された感想・評価

A

Aの感想・評価

3.6
ハケネ、ドS...。倒錯した愛みたいなもののリアルさにドン引きながらも、めちゃクッッソに面白い。タイトルにもなってるこの映画の中の芸術(音楽)の役割が皆無に感じて、そこにも意味があるのかな、と勘ぐったりしてみて楽しい。音楽で魅せたりしないのね アニージラルドええなあ。声スキ
YukiHomma

YukiHommaの感想・評価

3.5
洒落たキージュだからずっと気になってたんだけどこっち系だとは思わなかったけどハネケだからそりゃそうか。
ピアノ教師のエリカは39歳になって毒親の母と2人暮らしをしてる。この時点でもう嫌な予感しかしないけど案の定その予感は当たってしまう。そのせいなのか元々なのかは分からないけど、行き過ぎた性癖になってしまっているエリカを何とか理解しようとしながら見ることになる。終始何を考えてるのか分からなかったけど最後のエリカの行動だけは理解することが出来た。この余韻ハネケだなやっぱ。
arigatou

arigatouの感想・評価

3.5
毒親の描き方が本当にうまい。思わず引っ張ったきたくなる。終始登場人物への嫌悪感が凄かったが、記憶に残ること間違いなしの映画。
「抑圧」がなきゃエロじゃない!

イザベル・ユペールの素晴らしい演技。

『セッション』(共鳴)になると思いきやオチは真逆(破局)に落とす。妄想から解放させられる女、実にエロくない。。
leyla

leylaの感想・評価

3.9
ユペール様がド変態を怪演しております。
可哀想な(痛い)女性を描いた作品の中でもトップを競うと思われる。

寸分たりとも心に休息を与えてくれないヒリヒリ感、不快なのでもう観るのをやめたいと思いつつも最後まで観てしまう吸引力。

ともすればド変態熟女AVになりかねない作品を格調高く仕上げているところがまた、余計に変態。ハネケのセンスを感じる。これはユペール様あっての作品だと思いました。

超過干渉な母親から束縛され育った主人公エリカ(ユペール)は、それでも母親と離れない。依存しているのがエリカの方なのは、DVの関係性にも似ている。父親も精神を病んだようだから、この母親の毒性はかなり強い。観ていて非情にしんどい作品です。

「私の性癖、誰か受け入れて〜!愛して〜!」というエリカの心の悲鳴が聞こえました。

ユペールの色気を打ち消した無表情な演技が圧巻。ラストの一瞬の表情も強烈です。

シューベルトの狂気の話がこのストーリーとリンクしている奥深さにゾクッとする。

でも、今作に原作があったことに、ハネケの変態性を少し打ち消すようで何故かホッとしました。

不快だけど深いな〜
私には毒親はいないし性的倒錯もないけど(え?ないよな?)、あー。分かるわ今のあなたの気持ち…と思える場面が多かった。
ハネケ特有の長回しや、無駄な説明がないぶん余計にエリカの心情を察してしまう。
ドン引きされた後にすがっちゃうのも分かりすぎて辛い。。。
終始仏頂面を貫いてるのも、必死に自分を保とうとしているからなんだろうな。
心理的にも肉体的にも痛々しい場面が続きつつ、そこに乗せられるピアノの旋律が素敵だった。
ラストシーンも好きな感じでした。

それにしても。便箋にビッシリ書きすぎでしょ。自分の得意分野になると急に早口で喋り出す人みたいで笑っちゃった。
吉田

吉田の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

母親と同じベッドで眠り続けないといけないのに、自分の一生分の歪みと秘密を明け透けにしたのに、あんなに爽やかに何もなかったみたいに駆け抜けていかれたら…

最後の、ナイフを突き立てる表情の素晴らしさ!
全員ビョーキだ…
途中まで観てられなくてやめようかと思ったけど最後まで観るとこの過剰なまでの人間性の表現がハネケらしさなのかなとも思ったり
まだこの作品しか観てないけど
ラブストーリーと呼ぶにはダークすぎる

このレビューはネタバレを含みます

過干渉な母、プライド、孤独とか色んなことに支配されて、常に愛想は無くストレスフルで、欲望を諦め続けてきたエリカ先生。
ずっと無表情なのとは裏腹に、内心は深い欲望や嫉妬が渦巻いていて、若くて自信家で器用なワルターとの対比が無慈悲だった。

特に、股切って経血カモフラみたいなシーンは、生理がこなくなったことを他人にバレるのを嫌がって、残された女性性にすがりついてるようにも見えた。

見てる間は、終始表情がなく行動が矛盾してて何だこの人って感じだったけど、最後までみると一貫して、全てを受け入れて欲しい。っていう誰にでもある普遍的な感情だった。描き方次第で、こんなにもなるのね。

図らずも、3作連続で放尿シーンのある作品を観ている気がする
うなぎ

うなぎの感想・評価

4.0
変態性ってこんなにも切実なものなんだなというのと、こんなにも切実だからこそ変態的なんだな、と思った。
終始綺麗な映像で突拍子もない変態チックな内容が描かれていて、とにかく強烈な印象を残す良映画。

どこにいてもなにをしていても母親という鎖で繋がれていて、長いこと鎖に繋がれ続けた結果、その状態に愛や快楽を見出すようになった、ストックホルム症候群のような感じ?
そして、自分はそういうふうにしか快楽を得られない・幸せになれないという歪んだ自己認知に陥ったのかな。

閉鎖的な世界では自分の異常性だけが加速していって、ワルターを通して外界と接続した瞬間、爆発的な感情の発露が起こる。これは望みを叶える好機なのだと、要求を事細かに書き連ね強要していくエリカはただただ自分の幸せを赦してほしくて受け入れてほしくて必死だったのだと思うと苦しくなる。(それをワルター側ではとんでもねえ女だったな、くらいに流していそうなところがまた辛い)

ナイフを突き立てることの意味は、愛されたい満たされたいと渦巻く欲求に支配される自身を、唯一の愛のようなものであったはずの母親という鎖を断ち切るというようなことだったのかな。
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