Ao

ピアニストのAoのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
3.8
なんて言えばいいんだろう、この感じ。

解説読まないと結構解釈に悩む。
性癖の相性ってとっても大事よね。

このエリカは厳格な家庭で育ってしまったため、ろくな恋愛も出来ずにいい歳まで来てしまった。エリカの心では自分は男のように生きなければならないと考えている。ポルノのお店に入るところや、放尿のシーン(射精の真似事)から見られる。ちなみにお風呂場であそこ切って血を流していたのは生理の真似事。(無月経だと思われる)
しかし、現れたのは自分のことを愛しているといってくるワルター。ワルターのおかげか、もともとあったエリカの女の部分が強く出始める。
エリカのなかにいる男の部分が女の部分を受け入れられず、母にのしかかる。

最後に自分の胸を刺したところは、いろいろなことから(ワルター、自分の女の部分など)決別するために刺したと思われる。

女にも男にもなりきれず歳をとった、性を拗らせた可哀想なピアニストの話。
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