アノ

ビッグ・トレイルのアノのレビュー・感想・評価

ビッグ・トレイル(1930年製作の映画)
4.5
大群をフレーム内でド迫力のまま魅せる術が最高峰。川下りのスケールときたらどうだ。『赤い河』でもこれ程ではない。
人物の素朴な撮り方もこのド迫力スケールに負けず劣らずたまらない魅力になっている。さも日常であるかのように様々なトラブルがサクッとこなされていく様には妙な味わいがある。ジョン・ウェインの仇討ちは吹雪の中で行われるがサイレント的(1930年なんだからそりゃそうだが)なカットの積み重ねで追跡劇が繰り広げられるのが激熱。
ラストは街を作っていく開拓民たち。フロンティア・スピリットこそ西部劇の根幹。むちゃくちゃデカい木の横でちっさい二人が駆け寄るシーンにはアメリカ映画の全てがある。
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