もっさん

シンドラーのリストのもっさんのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
5.0
初めて映画を観て涙が出ました。
今までにどんな暗い気持ちの時でも映画を観て涙を流した事などありません。

自分の中で今まで観る事を意識的に避けてきたジャンルの1つが戦争映画です。

小さい頃に観た火垂るの墓のトラウマ、歴史の勉強とかで感じたおぞましい出来事への恐怖、たぶん観ても今生きてる事に感謝以外の感想が出てこない、僕が求めるのと違う方向の暗い気持ちになる事が確定している事など、
ただ1番の理由は、戦争を題材にして映画でお金を稼ぐっていう事に嫌悪感があり過ぎて観たくなかったんです。それが全てじゃないんでしょうけど、お金が生まれる事実はある訳で、、。後世に残す意義は重々にあるのも理解はしています。

僕はスピルバーグ監督は大好きです。
でも僕は彼の娯楽映画が好きなんです。
何故戦争映画を撮ったんだあなたは、、と思ってたけど実は結構撮ってるのね。

世間はきっとこういう時は明るいハッピーなものを求めるんでしょうね。
しかし、僕はこういう時こそ享受しなきゃいけない事があると思っているので。
なので好きな監督から始めようと思い、拝見しました。
先輩にただの戦争描写だけの映画じゃないからと勧められて以前観た、地獄の黙示録がすごく良い作品だったのも助けになり。
プライベートライアンとこの作品で悩みましたが、時間がせっかくあるのでとにかく時間が長いこっちを選びました。

内容は本当に暗かったです。地獄です。
おもっきし戦争描写です。
歴史上最悪の大虐殺、ホロコーストが題材になってます。これでスピルバーグ監督がこの映画を撮った理由がわかりました。
内容は言いませんが、この作品は映画史に残る名作です。残さなければいけない作品です。
一緒にこの事件の生き証人達のインタビュー映像も入ってます。併せて絶対観ないといけません。
全部観ると、映画本編3時間15分、インタビュー映像が1時間半くらいあり中々気が重いでしょうが、、。
観ていない方は是非ご覧になってほしいです。

スピルバーグ監督もユダヤ系です。
映画を観た後に知ったのですが、監督は「血に染まった金は貰えない」と、この映画の監督料の受け取りを拒否したそうです。もう!文句なし!
もちろん彼は世界でも有数の超超超大富豪ですが、あくまでも彼の正義の基に色んな活動をしているのも知っています。多大なる寄付もしているでしょう。
正に全てにおいて人々に夢を与える人。人間の鏡です。
益々好きになりました。
生きるにおいて大切な5時間を過ごせました。
ありがとうございます。
もっさん

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