シンドラーのリストの作品情報・感想・評価・動画配信

シンドラーのリスト1993年製作の映画)

Schindler's List

上映日:1994年02月26日

製作国:

上映時間:195分

ジャンル:

4.1

あらすじ

「シンドラーのリスト」に投稿された感想・評価

第二次世界大戦のホロコースト期において、ユダヤ人の強制収容施設への送還を、自らが経営する軍需工場の熟練工だとして阻止したドイツ人実業家オスカー・シンドラーの実話を、スティーブン・スピルバーグ監督が実写化した人間ドラマです。

ナチスによるホロコーストの実態はどの文献に目を通しても、かくも残虐で異常な事態があるのかと愕然とさせられるものです。なにより恐ろしいのは、これを実行しているのが、私達と同じ生身の人間だということで、これが人ではない悪魔による所業であればとすら思いたくすらなります。

一縷の望みは、オスカー・シンドラーという人物もまた、決して聖人君子ではないということです。金儲けが好きな実業家で女好きのプレイボーイ、しかし彼は異常事態にあっても、その人間らしさと正気を保つことのできた数少ない人物でした。その存在は直接救われたユダヤの人々のみならず、後世に生きる者にとっての救いでもあるのです。
mojojojo

mojojojoの感想・評価

4.5
小5の頃道徳の時間に視聴覚室でみんなで鑑賞。
当時色々な意味で衝撃的だった。
決してネガティブなことではなくて、知ることの大切さを学んだ。
見なければ見なければ、と思いながら20年。ついに見た。

この全編を通じて胸が締め付けられ、見続けることに苦しさを感じるこの悲劇が、ホロコーストという歴史上の紛れもない事実に基づいているという現実世界の恐ろしさ。「事実は映画より奇なり」という言葉があるが、これほどの人種差別と残虐性、そしていつ殺されるか分からないという恐怖に満ちた生活が空想ではなく実際に起きていたという衝撃。映画的な派手な演出ではなく、ドキュメンタリーのように描くことで、その恐怖と衝撃がよりリアリティを帯びて伝わってくる(敢えてモノクロで作ったのも、その時の臨場感とリアリティを出すためだ、と聞いたことがあります)。映画はエンターテインメントであると同時に、私たち人間が犯した過去の大きな過ちや歴史を知り、その教訓を今後に生かすための(少なくともそのきっかけをもつための)学びの機会でありその教訓を伝え続ける最も影響力のあるメディアの一つであることを改めて実感した。

第二次世界大戦やナチス、ホロコーストを扱う作品は数多く存在し、数作品を鑑賞しているが、この映画はその中でも、最もリアリティ、生々しさを感じる内容と描写で、ナチス占領下において1100人のユダヤ人を救った事実を、ただ分かりやすくユダヤ人を救いたいという「美談」として描くわけではないところが、そのドキュメンタリー的リアリティをさらに深めているように思う。だからこそ、過剰演出で増幅された悲しみではなく、心の中から溢れ出す本当の悲しさや辛さを感じずにはいられず、戦争終焉からエンディングに向けては涙が止まらなかった。

以前、「スピルバーグが本当に作りたかった映画がこの作品で、その作品作りにあたって映画監督としての名声や製作費を得るために、E.T.やインディージョーンズなどの名作を手掛けた」という話をどこかで聞いたことがあります。ネットで調べてもそのような記事がなかなか見つからないので、単なる噂か都市伝説かもしれませんが、この話を真実として圧倒的な説得力を持たせるくらい、それまでのスピルバーグ作品と本作品の印象は大きく異なります(スピルバーグの映画は、基本的に映画的な華やかさや派手さがてんこ盛り、という印象が強いため)。個人的には、エンターテインメントとしての面白さよりも、この映画が歴史的名作として今後も名を残し続けるほどの素晴らしいクオリティであったことにより、これから何十年経っても多くの人に語り継がれ見続けられることで、戦争と人種差別の悲劇に気づき、意識し、反対し、世界平和を望む人が増え続けることに、この映画の比類なき価値を感じてなりません。
riko

rikoの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ギルバート・グレイプをみたときに、レオがアカデミー受賞しなかったのはなぜだろう?と思い66回アカデミーを調べていたら、その時の作品賞がこれだったのでみてみた。戦争やナチスドイツのユダヤ人に対するような迫害を肌で経験していない私が感想を書けるとはとても思えないけれど、見てよかったなあと思う。
解説を読んでから、シンドラーは映画よりもだらしない人間だったと知った。ラスト、シンドラーがもっと多くの人を救えたはずだったと泣き崩れるシーンは、解説を読んだ今となっては、シンドラーの偽善的な部分をどうしても感じてしまって苦しい。あのシーンがフィクションかは分からないが、作中では彼はかなり善人として描かれていたので、実際のシンドラーの人となりを知らないままであれば感動的なシーンだった。どちらにしても、シンドラーのせいではないにせよもう既に理不尽に殺されていった人のことを、またその遺族に対して、救えたかも と言ってしまうのはなんとも、、。と思った。
色使いや音楽も素晴らしくて、長かったけれど良い時間だった。
yuji

yujiの感想・評価

4.3
実話でも内容がほんの一部だって考えると、人の尊厳についてより深く考えさせられる映画。
おたち

おたちの感想・評価

4.3
ものすごく好きな映画だった。
たった80年前には人を人と見ない世界が存在していたことに改めて驚かされた。
naococo

naococoの感想・評価

4.2
重い腰をあげて、ようやく見たこの作品。
ホローコストのことはもちろん知っていたけれど、映像で見るとその衝撃は想像を遥かに超える。

人間にこんなことが可能なのかと疑いたくなるレベルの残虐さと、
“人種による差別”という、同じ過ちが繰り返されている現代をおもい、
涙が止まらなかった。
瑛都

瑛都の感想・評価

5.0
自分が今生きていることの幸せを感じた。シンドラーのリストは本当に命のリストだ。これを見ずには死ねない。

このレビューはネタバレを含みます

これが実話であるという驚き。
シンドラーの善行は全世界の人々に語り継がれ、願わくば良い影響をもたらして欲しい。
一方で、軍人が時々目を逸らしたくなるようなことを平然とやっているのを見ると、その行動の裏にはどういう心境があるのだろうかと気になる。
物語終盤、軍人が上の命令に背き、シンドラーのもう一方の選択肢を採ったあたり、彼らも何か思うことがあったのだろう。
ma

maの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この車を売ればあと10人救えた。
このバッジとあと1人交換できたかもしれない。
と泣くシーンで私も涙が込み上げてしまいました。

最初は差別を問題視していたわけではないけれど、差別的思考が彼自身の中にはなかっただけだった。
利用できる部分をビジネスに繋げようとしていただけなのに、目の当たりにしていく信じ難い光景の数々に、最後あんな言葉と共に涙するなんて。

「これは善のリストです」
と会計士が言った時、オスカーがすでにもっと救えたんじゃないかと自分を責めてしまいそうな未来を感じて、胸が苦しかった。

観たい観たいと思っていて観てなかったけれど、やっと観てよかった。
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