源平の壇ノ浦の戦いから数百年後の日本を西部劇にしたサバイバル・エンタメ。
何食わぬ顔で誰もが銃を持ってる。日本人キャストなのに台詞の9割が英語。特攻服のような着装をして対立する源氏と平氏。タランティーノが出演してる。日本で西部劇をすることですら異色なのに、更に異色なビジュアルが増して独特な世界観を構築。戦闘の演出・映像は、硬派な古き良き西部劇映画やタランティーノ作品のギャグセンスを彷彿させる。唯一無二すぎるが故に、今作の世界観は好みが分かれそう。とはいえ、三池監督作品には付き物のバイオレンス描写や支配者が弱者を虐げる弱肉強食の構図はあるので、純粋に三池監督作品として楽しめる。
キャスト陣では主要なメンツを差し置いて、香川照之さんの好演が目立つ。表情と身体の柔軟性を活かした1人芝居が面白く、演者としてのパワーを感じた。
⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐
演出・映像 :⭐⭐⭐⭐️
登場人物・演技 :⭐⭐⭐⭐
設定・世界観 :⭐⭐⭐
星の総数 :計14個