福福吉吉

7つの贈り物の福福吉吉のレビュー・感想・評価

7つの贈り物(2008年製作の映画)
3.5
国税庁職員のベン・トーマスと名乗る男(ウィル・スミス)は、調査を建前に人と出会っては税を徴収することなく、会話をし、時には親交を深めて去っていく。そして、彼は助けを求める人に救いを与えていく。彼は何者で何が目的なのか。

ストーリーとして終盤でしかベン・トーマスと名乗る男の正体や目的が明らかにならないため、彼の正体や目的を探りながら観ていく作品となっています。それは少し焦れるところがありますが、彼の献身的な姿と時折見せる悲壮感に心を動かされて、最後まで観ることになりました。

観終って、彼の行為についてその正当性をどうこう問う気にはなれませんでした。ただ、彼にはその選択肢しかなかったという心境の苦しさが感じられて、とても心に突き刺さりました。

ストーリーの大半が謎のまま突き進む部分で好みが分かれる作品だと思いますが、私は面白かったです。

余談ですがネタバレしないでレビューするのが難しい作品でした。

鑑賞日:2022年12月20日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
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