まさ

ピープルvsジョージ・ルーカスのまさのレビュー・感想・評価

3.5
スターウォーズとは一体誰のものなのか。というテーマのドキュメンタリー映画です。
エピソード456が完結し、エピソード1が公開される16年間はどうだったのか。オタク達にインタビューしていきます。
オタク達は大好きだからこそスターウォーズを勝手に改変されるのを嫌います。スターウォーズは劇場公開版から今のサブスクで見れる状態になるまで色々改変がされていました。例えばハン・ソロが借金取りとのやり取りでソロが問答無用で借金取り撃ち殺すのはどうなんだ問題。これの修正の為に借金取りが最初に攻撃して、それを避けた上で攻撃するに変更。大ブーイングだったそうです。これ以外にもかなりの箇所を変更したそうです。そこで産まれてくる疑問。スターウォーズとは誰の物なのか?ファンの物なのか。産みの親であるジョージ・ルーカスの物なのか。ルーカスの物だからと言ってファンが望まない改変はして良いのか。という論争があったそうです。

そんな中満を持して登場したエピソード1ファントム・メナス。これは世界中が待ち望んでおり、お祭り状態になったらしいです。公開直前みんな仕事休みまくってその月のGDPが落ちたらしいですからね。しかしその評価は散々たるものでした。これには私も同意見です。
私は世代的にファントム・メナス世代ですが、リアルタイムで体験はしていませんでした。後からスターウォーズを見ようと思い、良くわからないけどこのエピソード1から見ればいいんだなと思い見ましたが全然面白くなくてそこで視聴をやめました。その後数年して、エピソード4こそスターウォーズ1と知り視聴したらめちゃくちゃ面白かったのです。そこから公開順で見ていきました。がやはりエピソード1は面白くないです。だからオタク達の意見は物凄くわかります。
しかしこの映画はオタク達のルーカスへのヘイトで終わるものではなく、スターウォーズという世界を産み出したルーカスへのリスペクトで終わります。

非常にいいドキュメンタリーだと思いますが、ちょっと長いです。オタク達のインタビューはこんなに多くなくていいです。ですが、当時の情勢や当時見た感想は貴重だったと思います。

彼らが789についてどう思っているのか聞きたいですね。もしかしたらもうオタクやめてるかもしれないですが。
まさ

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