ばんてふ

ポテチのばんてふのネタバレレビュー・内容・結末

ポテチ(2012年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

・アメリカのいい映画っぽい感じ。ちょっとだけ『フィールドオブドリームズ』とか思い出した。いい意味で邦画っぽくない
・木村文乃かわいい。ポンパドールいいね
・大森南朋のよくわからないヤバさがいい
なんかネジが飛んでいるような感じ。そんでいて優しさもある。感情の機微を細かく表現していた。特に若菜に詰め寄るシーンとか
・黒澤がなんか、高須に似ていた
・浜田岳もいい。なんかバカと天才は紙一重みたいな感じがすごく出ていた。喋り方とかもとても好きだった。飲み物を買いにいくくだりとかとても好きだった。いつの間にか飲み物ではなくポテチを買ってしまうアホさと、急に泣き出す情緒不安定さ
・尾崎が作中で全く喋らないけど、いい味出してた。久しぶりに出れて張り切っている姿とか、ホームランを打ったあとの喜び具合とか、ガッツポーズをタダシにするところとか。
・タダシは尾崎がホームランを打った時泣いて喜んでいたけど、どんな心境だったのだろう。自分の母親が生んだ子供だから誇らしいと感じるのか。では逆に自分との差に悲しくなる時はないのか。本来の息子と自分との差に。母親はもし自分ではなく尾崎が息子だったらという問いに「馬鹿ね」と一言答えるだけだった。その一言の後ろに、「今取り替えられると言っても取り替えるわけないじゃない」という言葉が省略されている気がした。親しい仲ほどあえて…というものを感じた。
・タダシはとにかく尾崎のファンであったことには変わりがない。だからホームランに喜べたのかもしれない。もしかしたら黒澤のいうとおり、何も結果としては変わらないかも。でも、やっぱ尾崎が活躍している姿を常に確認できるほうが、タダシにとっても、母親にとっても幸せなきがする。
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