ドラマ版ばかり観ててそういえば映画はちゃんと観たことなかったかな、と思ってたけど観てみたらわりと覚えていた。
グロさは耐性があればそこまでではないけど、精神的にじわじわくる恐ろしさは流石。あと血とかより虫が気持ち悪い、あれは無理。
底が知れない怖さがあるのに何故か惹かれてしまう、そんな魅力が博士にはある。
それを演じるアンソニー・ホプキンスは声のトーンや話し方、表情に至るまで完璧に天才的犯罪者のハンニバル・レクターを作り上げていて素晴らしいに尽きるし、対するクラリスのジョディ・フォスターも聡明な女性でレクター博士と対面して気丈に振る舞う姿がとても好印象。
ストーリーを通して２人の間に不思議な信頼関係がうまれていて、ラストの電話口で何度も名前を呼ぶしか出来ないクラリスと、去っていく博士の後ろ姿が哀愁漂ってて切なかったです。
