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ある子供のマグのレビュー・感想・評価

ある子供(2005年製作の映画)
3.5
あー、こういうのメンタルやられる。
20歳と18歳が親になる事が悪いとは言わないけど
さすがにこの父親はないでしょ
大人になりきれないとかいう以前の問題じゃね?
正直、いない方がマシだよってレベル

何が1番キツいって、世界を見渡せば
これが映画ではなく現実でも起こってしまってるという…

普通に考えたら、18歳という若さで母親になったソニアが頼るべきなのは自分の親だろうけど
その描写は一切ないし、主人公ブリュノの母親はチラッと出てくるけど
『あー、なるほどね…』って感じで

つまり、親になったこの2人も
子供の頃から、まともな生活を送れておらず
そして生まれてきた子供もまた、そんな生活を強いられるという
断ち切ることのできない負の連鎖

ラストの涙のシーンには、僅かな希望の光が見えるけれど
同時に絶望も感じてしまう。

人間は、そう簡単に変われないからね。
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