どうしようもなさが残る。
ブリュノに対しての呆れの意味でのどうしようもなさと、そうするほかない状況、その手段しか持っていないという意味でのどうしようもなさ。ブリュノ自身が、どう育てられてきたのかが見えてしまって悲しい。
ただ最後は、そのどうしようもなさの中でも希望が感じられた。ただ自分が希望だと思いたかったのかもしれないけど。頑張れって思った。
冒頭の、ブリュノが子供を抱くソニアを胸に抱き寄せるシーンも、子供を連れ返してソニアのもとに戻るバスのシーンのブリュノの子供の抱き方といい表情といい、優しいから余計にもどかしくて切なくて。