シニカルなコメディドラマ。
2人の主人公。
富と名声を得ている関わらず
浮気相手に人生を揺るがされて
危機感を抱き女を殺してしまう眼科医。
私生活では夫婦関係上手くいかず
冴えないドキュメンタリー映画を
撮り続けている
ウディアレン演じる映画監督。
ウディアレンの映画監督としての
手腕と俳優としてのウディアレンが
本当に素晴らしいと思う映画。
ウディアレンの現実感や人生観が
個人的に好きです。
僕個人的には
ウディアレンは憧れの負け組。
敬虔な教えの元に育ってきながらも
浮気、そして殺人を犯してしまう眼科医。
その贖罪を感じながら生きるというのが
映画的な正しさなのだと思うのに
たった数ヶ月で「朝目が覚めたら」
と言わしめてしまう、この現実感。
罪の意識なんて時間でクリア出来てしまう。
「実際はこうでしょ」
「みんな実はそんなでしょ」とでも
皮肉全開で描くウディアレンの
人をリアルに暴こうとする意地悪さ。
なんて嫌な奴なんだウディアレン、好き。
シニカルにギャグをする
天才ウディアレンに脱帽の作品でした。